上川倉庫の歴史

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日本各地から移住してきた
人々の夢と希望によって拓かれた
北海道旭川──。
普段は、当たり前のように
見ている街の随所に
たくさんの歴史が刻まれています。

JR旭川駅近く、宮下通沿いの赤煉瓦造りの倉庫群は、現在「蔵囲夢(くらいむ)」という愛称で親しまれています。ノスタルジックな空気感を持つ倉庫群は、明治30年代から大正初期にかけて建てられたものです。全盛期には21棟の倉庫が立ち並び、主に穀物倉庫として活用されていました。

現存する倉庫は6棟。そのうち5棟は飲食店・物販店・ギャラリー・多目的ホールというそれぞれ別の性格を持ったテナントとして市民に還元され、旭川の新しい地域文化を育み、発信する基地となっています。
倉庫6棟と、いまだ現役の事務所棟の7棟は、全て国の「登録有形文化財」に登録されています。建造物としても歴史的に意義深く、貴重なものであり、旭川の歴史を語る上で、上川倉庫群は欠かせない存在となっています。

Part 1
明治中期、旭川発展の背景

上川倉庫の物語は、明治中期頃から始まります。旧国鉄の開通、国陸軍第七師団の移駐。当時の旭川を語る上でこのふたつの出来事は重要な鍵となっています。

Part 2
道北の物流拠点となった赤煉瓦倉庫

明治から昭和の物流拠点・交通の要衝、旭川。それを支えたのは、商人たちと赤い煉瓦の倉庫でした。大きな役割があった倉庫群は時代とともに役目を終えていきます。

Part 3
息を吹き返した上川倉庫のいま

壊すか、残すか──悩んだ末の結論は「再生」。旭川の文化を育み・発信する拠点として倉庫郡はその役割を変えました。

Part 4
保存の状況

現存している6棟の倉庫と事務所棟の「いま」をご紹介します。平成13年に「登録有形文化財」に登録され、旭川の歴史伝承と都市景観を形づくる一翼を担っています。